結・正論7月号『セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子×竹内久美子』批判

3回ほど、雑誌正論7月号『セクハラはチンパンジーもやっている』という記事の批判を書いた。 www.hirokatz.jp www.hirokatz.jp www.hirokatz.jp 90年代の亡霊、竹内久美子氏の問題点として、 ①話に進歩がない。華々しくデビューしたときの成功体験を引きず…

続々・正論7月号『セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子×竹内久美子』批判

思ってたより話題にならなかった、雑誌正論7月号の記事『セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子×竹内久美子』。この批判の三回目です。一回目と二回目はこちら↓ www.hirokatz.jp www.hirokatz.jp 動物行動研究家、竹内久美子氏のよろしくないとこ…

続・正論7月号『セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子×竹内久美子』批判

90年代の亡霊か。 先日出た、雑誌正論2018年7月号記事、『セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子×竹内久美子』を読んだ感想だ。 竹内久美子氏がメジャーになったのは1990年代前半。 「生物学の理論を縦横無尽に駆使して社会評論を行い一世を風靡…

正論7月号「セクハラはチンパンジーもやっている 長谷川三千子✖️竹内久美子」批判

「セクハラは チンパンジーも やっている 長谷川三千子 竹内久美子」 575 77(注1)。筆者名も入れると短歌みたいになるそんな記事を、正論7月号が載せている。 記事の主旨は要するに、 〈竹内 生物の二大テーマが生存と繁殖。これしかないんです。セクハラも…

日大アメフト部事件に思う。

<まず、ネット上の情報は基本的に紙に書かれている情報がもとです。 誰かが、紙に書いた情報を、別の誰かが打ち込んで、それにコメントを付けて付加価値をつけていることになっています。 しかし、その付加価値がついたように思える情報は、実態的には、何…

『私たちはベストの治療・ケアができているのか』

慢性期の診療に従事していると、常に湧き上がってくる疑問がある。 それは、 私たちはベストの治療・ケアができているのか というものだ。 正しいと思って診断し、良かれと思って治療する。 だがしかし、今自分がやっている治療・ケアは本当にベストなのだろ…

ビジネス戦隊タイヘーン・ファイブ(R改)

オープニング曲に乗ってレディー我賀山とファースト田中、登場) レディー我賀山:どうも〜こんばんは。レディーです。ファースト田中:ファーストです。二人あわせて、レ、フ:れでぃ〜☆ファーストで〜す。 フ:いやーそれにしてもね、今でこそぼくらこうし…

健康情報は究極の個人情報‐『広島叡智学園・生徒全員に装着型端末』に明確に反対する。

www.chugoku-np.co.jp 「フランスに来た頃にやろうとしたことの一つに、日本型の会社の健康診断システムの導入があるんですよね」 フランスで長年活躍しているある人が言った。 「ほら、日本だと、会社が社員の定期健診をやるじゃないですか。ああいうのって…

迷惑かけよう・かけられよう

<コドモの頃、親にさんざん言われてきた言葉がある。それは「人様の迷惑になるんじゃない」というコトバだった。>(細川貂々『7年目の ツレがうつになりまして。』幻冬舎 2011年 p.72)「子どもに迷惑かけたくない」。そんな言葉を一日に何度聞くだろうか…

とある少年の物語。

とある国に、とある少年がいた。 少年はとても賢かったが、なぜだかいつも一人ぼっちだった。 少年は歴史に名を残したかった。 一生懸命に勉強し、その国で最も難しい学校に入った。 まわりの者は彼を優秀とほめそやしたが、ひとしきり彼をほめたたえたあと…

セクハラ財務省事務次官更迭のウワサに思う。

セクハラ疑惑がすっぱ抜かれた財務省事務次官氏の更迭がウワサされている(①)。 官庁オブ官庁、トップオブトップの財務省事務次官ともあろうかたがなんとまあお粗末な、とも思うがどこか一本ネジが外れていないと事務次官とかにはなれないのかもしれない。…

「ヴェヴァラサナ」の話。

「ヴェヴァラサナ」という言葉をお聞きになったことはあるだろうか。英語表記だとvevarasana、とつづる。 なんとなく聞いたことがあるというかたは相当のマニアかと思う。 「ヴェヴァラサナ」とは<本来は「彼らは(あるいは、人々は)尊敬し合う」という意…

コトーを読みながら3‐離島の医療を継続させる工夫とは(後編)

山田貴敏著『Dr.コトー診療所』を読みながら、昔訪れた沖縄の離島の診療所のことを思い出している。そこで垣間見た、地域医療を継続するための工夫あれこれとはー www.hirokatz.jp www.hirokatz.jp 4.医者の精神的負担を軽減するワンクッションコール制 「島…

コトーを読みながら2-離島の医療を継続させる工夫とは

マンガ『Dr.コトー診療所』を読みながら、かつて訪れた沖縄のとある島の診療所のことを思い出している。 www.hirokatz.jp 人口数百人、塩作りで有名なその島にうかがったのは今から10年前。一人の心熱きドクターがその島の医療を支えていたー と書くと、今に…

コトーを読みながらー沖縄ではなぜ昔から総合医療が盛んだったか。

勤務先の中條医院の待合室に医療医学マンガ文庫を充実させるべく、名作・有名作を少しずつ集めている。そのなかの一つに山田貴俊『Dr.コトー』がある。 www.hirokatz.jp 離島の古志木島の医師、五島健助、通称Dr.コトーの活躍を読みながら、ぼくはその昔…

「病、市に出せ(やまい、いちにだせ)」の話(R改)

偉大な人物が勇気を与えてくれるように、偉大な地域もまた、ぼくたちに勇気を与えてくれる。 徳島県旧海部町は、全国で最も自殺率の低い町だ。この町の自殺率の低さを調査した岡檀氏の著書『生き心地の良い町』(講談社 2013年)によれば、その秘訣は5…

ゴディバ「義理チョコをやめよう」とパタゴニア「Don't Buy This Jacket」

今ものすごく気になっていることがあって、それは2018年のゴディバのチョコの売り上げである。「日本は、義理チョコをやめよう」という広告が日経新聞に出たのは2018年2月1日。 <もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくていい、 いや、この時代、…

デンマーク人曰く、「馬鹿な答えはあるが、馬鹿な質問はない」(R改)

「馬鹿な答えはあるが、馬鹿な質問というものはない」。原文で言うと、Man kan findes dum svar,men man kan ikke findes dum spoersmaal.デンマークに高齢者施設の見学に行ったときに教えてもらった言葉である。なんて発音するかビタ一文分からないけれど、…

トライブ・ゲームとしての仕事ーAIの専門家によれば「人間の仕事の8割は部族ごっこ」とのこと。

「AI技術が進んだら、人間の仕事って無くなるんですかね、 この間AIの専門家にそう聞いたんですよ。 そしたらね、その専門家の答えはこうでした。 『大丈夫、人間の仕事は無くなりません。 人間の仕事のうち生産性が必要なのはたかだか2割で、残りの8割の…

ナナメから見る小室哲哉叩きの失敗~ウケるマスコミ論調のつくりかた

週刊文春による不倫報道が引き金となって、小室哲哉氏が引退を決めたという。引退なんてしないでもっとヒット曲を書いてもらいたいとし、もったいない限りである。 なんだかんだでタフな人だから、しばらくしたら復活して欲しいと思う。 我が家のテレビは機…

「みんな“自分”」~ボブとサリーとアンの話(R)

まだ子どもが幼かったときのこと。 「ねえパパ聞いて。わたし気付いたんだ。あのね、みんな“自分”なんだよ」。ある日、幼いわが子が話しかけて来た。「わたしはね、“わたし”でしょ。パパは〜、“ぼく”。ママは〜、“わたし”。ね、みんな“自分”なんだよ」。おお…

「はたらく細胞」賛歌ー中條医院に『医療マンガ文庫』がある理由

船橋市・新京成線高根木戸駅の近くの中條医院を引き継いで早100日あまり。 最近、待合室に『医療マンガ文庫』を作ってみた。きっかけは清水茜著『はたらく細胞』(講談社 シリウスコミックス)。なんと、白血球や赤血球、血小板など、体の細胞を擬人化し…

あたかも落合信彦の如く。

2018年の日本に必要なのは、もしかして落合イズム、魔術師本人ではなく「魔術師の父」パパ落合、別名ノビー・オーチの精神のほうではないだろうか。 仕事はじめの朝、頭に浮かんだのはそんなことだった。 知ってる人は知っている、知らない人はそうでもない…

笠子地蔵2017

それはとある年の瀬のことじゃった。じさまとばさまはもうすぐ正月じゃというのに、ごちそうもなく、すきま風に吹かれながらさみしい年末を送っておった。 「どうれ、わしが町で帽子や飾り、服でも売ってくるかの」じさまはそういうと押入れのなかからいくつ…

忘年会で上司のセクハラを止める法

2017年12月22日付のJ-CASTニュースによれば、ある調査では女性の39.0%がセクハラ被害にあったことがあるという。加害者の約8割は「上司・先輩」だとかで、まあ聞いただけでうんざりする話だ。 全文表示 | 忘年会は「セクハラ」にご用心 「食事・飲み会」で…

ルンバがゆくーあるいはなぜ私は中條医院にルンバを導入したのか

最近夢中なものといえばルンバ。クリニックにルンバを導入して数週間、ルンバ熱は冷めることなく続いている。 ほんとの話なんだけど、自分でクリニックを開業したら絶対ルンバを入れようと思っていた。ちっちゃな夢がひとつかなったわけである。話は2011…

BG2年、門まツリーの思い出(R)

きっかけは、門松だった。「門まツリー」のことをご存じの方、いらっしゃるだろうか。 1995年か6年、すなわちBG2年かBG3年のことではないかと思う。BGはBefore Googleの略でグーグル以前の時代を指す(昨日造った)。1998年9月にGoogle社は設立されたそうだ…

宇都宮で講演してきました!

12月6日、栃木県庁のお招きで宇都宮にて講演してきました!お題は「健康に長生きするための病院受診のコツ」。100数十名のかたがたにご参加いただき、約1時間半に渡りお話しさせていただきました。病院受診の際の主治医とのコミュニケーションの取り方に…

Guys, lunch is holy (R)

「Guys, lunch is holy」知人がFacebookにあげていたこの言葉が最近のマイブームである。やらなきゃいけないことが多すぎて、テキトーにお昼を済ませてとりかかろうとしていたら、イタリア人の同僚にこうたしなめられたという。さすがイタリア人、と思い直し…

近藤誠『「インフルエンザ予防接種」打つ必要はない』が絶望的にわかっていないたった一つのこと(R改)

いやいやながら近藤誠氏の記事『「インフルエンザ予防接種」打つ必要はない』(週刊文春11月23日号p.147)を読む。 いろいろ言いたいことはあるのだが、「がん検診有害論」と通底するのは、もしかして氏は疫学的思考、公衆衛生的思考ができない、したことが…